【名古屋市15名に調査】子ども独立後の住み替えが進まない理由、10名が「家財の片付け」

名東トラスト不動産株式会社(代表者:正木 健太)は、 名古屋市在住で、子どもが独立した世帯の方15名に「子どもの独立後の住み替えが進まない理由」についてアンケートを実施し、そのデータをまとめました。
子どもが独立し、夫婦二人には広くなった名古屋市内の家で住み替えを考え始めた方に向けて、先輩世帯がどこでつまずき、何から備えればよいのかをお届けします。住み替えが進まない理由を尋ねると、15名中10名が「家財の片付け」を挙げ、相場や売り時を挙げた方(1名)を大きく上回りました。本記事では、片付けの手が止まる理由と、先輩世帯が勧める早めの準備を、回答者のリアルな声とともに紹介します。
片付けと住み替えの順番に迷ったら、
地域の不動産会社に
相談するのも一つの方法です。
この記事でわかること
- 子ども独立後の
住み替えで 約7割が つまずく 「最大の壁」 - 実家の片付けで
手が止まる 2つの理由 - 8割が
「妥協したくない」と 答えた 名古屋の 立地条件 - 6割の
先輩世帯が 勧める 「元気なうちの準備」
アンケート調査概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 調査対象 | 名古屋市在住で、子どもが独立した世帯 |
| 回答者数 | 有効回答15名(全18件から不備のある3件を除外) |
| 居住エリア内訳 | 名古屋市内(区別の内訳は未取得) |
| 年代構成 | 50代前半3名/50代後半5名/60代前半6名/60代後半1名 |
| 住居形態 | 戸建て(持家)13名/賃貸住宅2名 |
| 世帯状況 | 配偶者と2人暮らし14名/二世帯同居1名 |
| 名古屋市の居住歴 | 30年以上7名/20〜30年未満5名/10〜20年未満3名 |
| 調査方法 | 【要記入】 |
| 調査期間 | 【要記入】 |
| 注記 | 本記事は統計調査ではなく、実際の居住経験者の声をまとめたものです |
子ども独立後の住み替え、最大の壁は「家財の片付け」だった
住み替えを妨げる要因として、15名中10名が「家財の処分・整理の作業量とコストが見通せない」と回答しました。
子ども独立後の自宅見直しを妨げている要因
※1〜2名の項目は参考傾向です。
最も多かったのは家財の処分・整理で、2位の「夫婦・家族間で意見が合わない」(2名)を大きく上回りました。相場や売り時を挙げた方は1名にとどまっています。
子ども独立後の住み替えでは、売却価格や相場を考えるより手前の段階、つまり「家の中の物をどうするか」で多くの回答者が立ち止まっています。回答者は15名中12名が名古屋市に20年以上住んでおり、長年の暮らしの分だけ家具や生活用品が積み重なっています。住み替えには片付けが欠かせないと分かっていても、作業量とコストの見通しが立たないまま、検討そのものが先送りになっている状況です。
また、少数(※参考傾向)ではありますが、夫婦間の意見の食い違いや、子どもが実家の売却に難色を示すなど、家族の合意に関わる悩みも見られました。
住み替えと片付けを一度に考えると負担が大きく感じられます。何が手を止めているのかを分けて捉えると、対策を考えやすくなります。次の項目では、片付けが進まない理由を回答者の声から具体的に見ていきます。
手が止まる理由は「子どもの思い出の品」
片付けが壁と答えた10名中7名が、子どもの思い出の品に触れていました。
この数は、片付けの悩みに関する自由回答を、編集部が内容ごとに分類したものです。子ども部屋に残る学習机や教材、アルバムや写真など、子どもが育った時間の詰まった物を前に手が止まったという声が目立ちました。
子ども部屋の収納を開けると、学生時代の本や家具がかなり残っていました。本人に確認すると、思い出がある物もあるので勝手には捨てないでほしいと言われました。それ以来、住み替えそのものより、物の整理のほうが大きな壁に感じています。
——60代の居住経験者
実家の片付けが難しいのは、物の持ち主が親だけではないためです。子どもの物は親の判断だけで処分しにくく、確認や相談の手間が加わります。
夫と2階の物置を片付けようとしたら、子どもが小さい頃の写真や学校関係の物が出てきて、途中で手が止まりました。子どもに相談すると「実家に残しておいてほしい」と言われました。
——60代の居住経験者
一方で、この回答者は「家を小さくすること自体には反対されていない」とも書いています。この方の場合、家族で話し合う必要があったのは住み替えの可否ではなく、思い出の品の扱いでした。
物の扱いだけを切り分けて子どもと話し合う時間を設けると、実家の片付けは進めやすくなります。回答者からは、子どもの物は本人に確認しながら期限を決めて保管する、という工夫も挙がっています。
物量と処分の手間・費用が見通せない
片付けが壁と答えた10名中7名が、物量・手間・処分費用の見通しが立たないことを挙げました。
この数も、片付けの悩みに関する自由回答を、編集部が内容ごとに分類したものです。具体的には、次のような声がありました。
- 不用品の処分を業者に頼もうと見積もりを調べたら、想像以上の費用がかかると分かった(50代)
- 粗大ごみの予約や搬出に手間がかかる(50代)
- 夫婦の体力だけでは到底やり切れない量だった(50代)
30年近く暮らしてきた中で溜まった荷物の多さに途方に暮れました。不用品回収の手間や費用の概算がつかめず、なかなか具体的な売却や引っ越しの行動を起こせずにいます。
——50代の居住経験者
ここで注目したいのは、回答者が「費用が高い」こと以上に、「どれくらいかかるか分からない」ことに不安を感じている点です。物量も費用も全体像が見えないため、住み替えに向けた片付けの計画が立てられず、次の行動に移れなくなっています。
一方で、先輩世帯からは「体力のあるうちに不要品の処分方法や費用を調べておけばよかった」という声も寄せられました。すぐに片付けきれなくても、処分方法や費用の目安を先に調べておくだけで、見通しの立たない不安は小さくできます。
夫婦二人の戸建てで、住み替えを先送りすると起きること
15名中10名が、使わない2階・部屋の防犯や戸締まりに神経を使うと回答しました。
子ども独立後、自宅の広さや管理で戸惑っている点
※1名の項目は参考傾向です。
2位は築年数による寒暖差・防音性の低さ(15名中4名)でした。防犯・戸締まりを挙げた10名は全員が戸建て持家の回答者で、賃貸住宅の2名はいずれも寒暖差・防音性の低さを挙げています。
夫婦二人の暮らしになると、子ども部屋だった2階に人の気配がなくなります。その結果、以前は気にならなかった戸締まりが、毎晩の負担に変わったという声が多く寄せられました。
2人の子どもが相次いで独立し、子ども部屋だった2階の2室が空き部屋になりました。夜は2階全体に気配がなく薄暗いため、毎晩寝る前に夫婦で戸締まりを確認して回るのが負担に感じるようになりました。
——60代の居住経験者
ほかにも、次のようなエピソードがありました。
- 旅行で外出する際、2階の施錠が気になって何度も確認しに戻った(50代)
- 台風の後に、夫婦で2階の窓や雨戸を確認した(60代)
- 防犯ライトを取り付けたが、使わない部屋を維持する負担も感じている(60代)
こうした負担は、夫婦二人の住み替えを考えるきっかけの一つになっています。ただし、これらは住み続けることを否定する声ではありません。何が負担になっているのかを夫婦で言葉にしておくと、住み続ける場合の対策と、住み替える場合の条件を比べる材料になります。
名古屋で住み替えるなら「車なしで暮らせる駅近」が最重視
15名中12名が、老後の住み替えで「地下鉄駅徒歩圏・坂なし・車なしで完結」を重視しました。
名古屋市内で住み替える際に最も妥協したくない条件
※1〜2名の項目は参考傾向です。
2位はバス停の近さ(15名中2名)、3位は私鉄沿線(15名中1名)でした。選ばれた条件は、いずれも鉄道やバスなど公共交通を前提としたものです。
名古屋で住み替えを考える理由として多く挙がったのが、運転免許の返納です。今は車で買い物や通院をしていても、将来も運転を続けられるとは限りません。そう考えて、駅やスーパー、病院が徒歩圏にまとまった環境を望む声が目立ちました。
本山駅近くの医療機関へ通院した際、将来の運転返納について妻と話しました。今の自宅は坂道が多く、車がないと買い物や通院が不便です。地下鉄の駅から平坦な徒歩圏へ移りたいと考えています。
——60代の居住経験者
緑区や名東区の坂道で、買い物の負担を感じた経験を挙げた方もいました。また、「最寄り駅まで徒歩10分程度で、スーパーや病院、薬局も徒歩圏」と、具体的な条件を書いた回答もあります。
注意したいのは、これが実際に住み替えた結果ではなく、今後の希望条件だという点です。回答の中には、「地下鉄は階段があるのでバスを使いたい」「駅から目的地までの階段の多さが気になった」という声もありました。駅に近いことに加えて、駅からの道のりや階段も確かめておく必要があります。
次の暮らしを具体的に描けると、今の家から持っていく物と手放す物を分ける基準もはっきりします。
次の暮らしの条件が見えてきたら、
名古屋市内の物件で
駅からの距離を確かめてみませんか。
子ども独立後の住み替えに備える教訓は「元気なうちに少しずつ片付ける」
15名中9名が「元気なうちに少しずつ物を減らすこと」を勧めています。
この数は、同世代へのアドバイスを尋ねた自由回答を、編集部が内容ごとに分類したものです。アドバイスとして最も多かったのが、物の整理を早めに、少しずつ始めることでした。
子ども独立後の住み替えで後悔しないために、回答者が繰り返し挙げていたのは「体が動くうちに」という時間の視点です。子どもが家を出た直後は、「また帰ってくるかもしれない」と部屋をそのままにしがちです。しかし、何年かたってから片付けを始めると、物の多さと体力の両面で負担が大きくなったという振り返りが寄せられました。
一方で、「すぐに家を売る必要はない」という声もありました。回答者が勧めているのは、売却や引っ越しを急ぐことではありません。いつか住み替えを決めたときに動ける状態を整えておくことです。
実家の片付けを住み替えの準備として捉え直すと、「今すぐ決めなくていいが、今から始められること」が見えてきます。続く2つの項目で、先輩世帯が具体的に勧めている準備を紹介します。
独立直後から、部屋・物の種類ごとに少しずつ整理する
15名中9名が、早めに少しずつ整理を始めるべきだったと振り返りました。
回答者の声から、住み替え前の片付けで実践しやすい方法を整理すると、次のとおりです。
住み替え前の片付けチェックリスト
- 使っていない部屋から、一度に全部ではなく少しずつ進める
- 季節用品や食器など、物の種類ごとに区切って整理する
- 子どもの物は本人に確認し、保管の期限を決めておく
- 大型家具は将来の暮らしに必要かを考えて、早めに減らす
子どもが独立した直後は「まだ家族が帰ってくるから」と考えて何も手を付けませんでした。数年たってから妻と片付け始めると、思った以上に物が多く、処分するにも時間がかかりました。
——60代の居住経験者
ほかにも、不用品をフリマアプリなどで少しずつ手放す方法や、子どもがまだ家にいるうちから整理を始める方法が挙がっていました。
注意したいのは、子どもの物を独断で処分しないことです。前述のとおり、思い出の品は子どもとの話し合いが必要になる場面が多くあります。親だけで進められる物から手を付けると、住み替えに向けた片付けを家族の負担なく前に進められます。
車を手放した後の生活動線を、夫婦で早めに確認する
15名中7名が、駅・病院・買い物への距離を早めに確認しておくよう勧めました。
この数も、同世代へのアドバイスを尋ねた自由回答を、編集部が内容ごとに分類したものです。物の整理と並んで多かったのが、10年後、20年後の暮らしを想像し、車がなくても生活できるかを確かめておくという助言でした。
駅から徒歩10分以内でも、スーパー・病院・ドラッグストアまでの距離は別です。現地を歩いて確認してください。今の体力だけでなく将来を考え、公共交通機関が使いやすい立地を選ぶと安心です。
——50代の居住経験者
「名古屋市内はエリアによって公共交通機関の利便性が大きく異なる」と指摘した方もいました。車に乗れなくなったときの生活動線を、早めに思い描いておくことが大切だという声です。
夫婦二人の住み替えでは、二人が同じ将来像を共有できているかも重要です。回答者からは、元気なうちに夫婦で将来の生活動線や維持管理の負担について話し合い、選択肢を広げておくことを勧める声が寄せられました。
注意点として、確認の基準は「今、車に乗れる自分たち」ではなく、「車を手放した後の自分たち」に置くことが挙げられます。休日に夫婦で候補の駅周辺を歩いてみるだけでも、次の住まいの条件が具体的になります。
よくある質問
Q:子ども独立後の住み替えで、多くの人がつまずくのは何ですか?
A:15名中10名が「家財の処分・整理の作業量とコストが見通せない」と回答しました。2位の「夫婦・家族間で意見が合わない」(2名)を大きく上回っています。相場や売り時を挙げた方は1名(※参考傾向)で、売却を考えるより手前の段階でつまずいている様子がうかがえます。
Q:子ども独立後の住み替えは、いつから準備を始めるべきですか?
A:15名中9名が、元気なうちに少しずつ物を減らすことを勧めています。独立直後は部屋をそのままにしがちですが、数年たってから片付けると時間がかかったという声がありました。一方で「すぐに家を売る必要はない」という声もあり、勧められているのは売却を急ぐことではなく、整理を早めに始めることです。
Q:住み替え前の片付けは、何から手を付ければいいですか?
A:回答者からは、使っていない部屋や物の種類ごとに少しずつ進める方法が挙がりました。季節用品や食器など種類で区切ると進めやすいという声や、大型家具は将来の暮らしに必要かを考えて早めに減らすという声があります。また、「体力のあるうちに処分方法や費用を調べておけばよかった」という振り返りもありました。
Q:実家の片付けで、子どもに「捨てないで」と言われたらどうすればいいですか?
A:片付けが壁と答えた10名中7名が、子どもの思い出の品に悩んでいました。回答者からは、子どもの物は本人に確認しながら、保管の期限を決めておくという工夫が挙がっています。「家を小さくすること自体には反対されていない」という声もあり、物の扱いを切り分けて話し合うことが手がかりになります。
Q:名古屋で夫婦二人が住み替えるなら、どんな立地が重視されていますか?
A:15名中12名が「地下鉄駅徒歩圏・坂なし・車なしで完結」を最も重視しました。理由として、運転免許の返納を見据えた声が目立ちます。ただし、これは今後の希望条件です。「駅から目的地までの階段の多さが気になった」という声もあるため、現地を歩いて生活動線を確かめることが勧められています。
まとめ
子ども独立後の住み替え、15名中10名が「家財の片付け」が壁と回答しました。先輩世帯の声から見えた要点は、次の3つです。
- 実家の片付けは、子どもの思い出の品の扱いを家族で話し合うことから始める
- 住み替え前の片付けは、元気なうちに部屋や物の種類ごとに少しずつ進める
- 名古屋での住み替え先は、車なしで暮らせる生活動線を夫婦で確かめる